開基から数えること千年を超える福圓寺は、和気あいあい、檀家の皆様との結びつき今なお深く、日々の暮らしに平和なる律音を震わさんと、すこやかな念仏と祝い、仏事を大事にしてまいりました。境内は小高い丘を上がり、参道の桜の並木を抜け、西方を眺め見下ろせば彦山川、背後の福智山系に抱かれるところにあります。
「寺域静寂にして伽藍を整えるは これ寺門興隆の基」「境内と伽藍の整った配置に心を洗い、ますます念仏の御心を、永遠に生きて行く基本の心の糧として」
との念願のもと、浄財あつまり、平成に入りまして在来木造工法による本堂の新築、納骨堂の引き屋が行なわれ、石庭を配置する境内が整えられました。全ての伽藍もそろい境内は白砂流れ、陽射し明るく、こころ静まる精舎となっております。
先代27代武元上人の境内整備手配の命によって現住職秀元上人(当時副住職)の東西奔走、檀家衆皆一丸となって総本瓦葺木造伽藍と境内整備の実現となり、本堂に阿弥陀如来さまが仏座を結ぶこととなりました。
石庭静かに、境内も明るい福圓寺にどうぞお気軽にご参拝ください。