2007年2月アーカイブ

涅槃会

2月 14日

明日2月15日は、我々仏教徒にとって特別な日、今から2500年程前、お釈迦様が涅槃に入られた日です。お釈迦様は、インドのクシナガラ城の近くの沙羅双樹の林の中で、頭を北に、右脇を下にして横たわられ、お顔を西に向けて臨終の時を迎えられたのです。西とは、阿弥陀如来のまします、西方極楽浄土の方角です。我々仏教徒の臨終から葬儀に至るまでの姿は、お釈迦様ご入滅のお姿によるものです。お釈迦様は、永いご修行の後に、肉体の上に起こる、生老病死の苦しみを脱し、永遠に消えることのない大生命に目覚め、涅槃に入られました。私たちは平素「死」を不吉な事として捉え、「死」はまだ遠き存在であって欲しいと願っていますが、現実は、いつ その時がやってくるか判りません。その時が来ても、決してあわてないように、たとえ肉体の生命は消滅しても、永遠に消えることのない命の世界に目覚めておきたいものです。